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モールの応力円は、既知の応力状態から、あらゆる方向の応力・せん断応力を計算で求めるために使われてきました。
それに対しリバース法は、以下のように測定値から“主応力”を推定します:
cosα法では、**2次元の回折環(デバイリング)**から、法線応力(σ)とせん断応力(τ)を同時に測定できます。
sin²ψ法:せん断応力が直接測定できない
cosα法:せん断応力までデータとして得られる
→ この“せん断応力”をプロットに積極的に活用する点が、モールの応力円リバースの中核です。
▶ 誤差の相殺
例えば、0°と180°、90°と270°のように180度対称の測定値を平均すると、z軸方向のせん断応力(τxzやτyz)などの不要成分が理論上打ち消されます。
▶ フィッティングによる最適化
各方向(最大8方向)の(σ, τ)点をグラフにプロット
最小二乗法または目視で円フィッティング
主応力の方向と大きさを取得
→ 測定点数が増えるほどGPSの衛星数が増えるのと同様に、位置(応力状態)が正確になります。
Q:sin²ψ法でもできるのでは?
→ sin²ψ法ではτ(せん断応力)の実測値が得られず、リバース解析は困難です。
Q:モールの応力円の数式を使わないとダメ?
→ 本手法は視覚的・図形的解析が主体であり、式に弱い人でも使えるように設計されています。