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投影は実体とは違って見えることがある。
投影は、変化が矮小化される。主応力の回転は、捕捉できない。
これまでのX線応力測定では、例えばσₓなど一方向の応力のみを測定し、「スカラー的な応力値」として扱ってきました。しかし実際の応力はテンソル量(2次元や3次元テンソル)**であり、その一部分だけを測定することは、あくまで“投影”に過ぎません。
ちょうど、物体に光を当ててできる影のように――
σx σy は、応力の“影”にすぎないのです。
実体は、座標系(測定方向)に依存しない応力の表記で主応力、応力テンソルまたはモールの応力円です。
3次元対応の応力実体解析 [0233]モールの応力円リバース解析 測定から解析例まで
モノが破壊する、疲労する、そのときに重要なのは「どの方向に最大応力が働いているか」です。しかし、測定方向と主応力方向がずれていると、実際よりも小さく測定されるという現象が起こります。また、主応力の回転は投影では、補足できません。