[0268] 細溝φ3.6mmの応力測定
特願2025-076514
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特願2025-076514
これまでの見解は、直径の20%未満の照射径が必要。
直径3.6mmだと、照射径0.72mm以下が必要。これを2mmで測定する。
これだと、直径比の2乗の高速化が可能
2mm照射径の測定値 -679 0.6mm照射径の推定値 -658 (97%)
X線応力測定機を用いて目視で溝の中心部を狙ってX線を照射する。目視で中心を狙うと実際より最大0.3mm程度ずれるので、目視の中心から-0.3〜+0.3mm程度を測定する。表1は、直径3.6mmの溝を測定した実施例である。
表1の上段の半分は、照射径約2mmの実施例で中心線上から-0.3〜+0.2mmまで測定した応力とせん断応力の値である。せん断応力のゼロの位置は、-0.1mmと0mmの間にあり、せん断応力ゼロの位置の応力を比例補間で求めると-679MPaとなる。
表1下段半分は、照射径0.6mmで測定した応力とせん断応力の値である。せん断応力のゼロの位置は、-0.1mmと0mmの間にあり、比例補間で求めると-658MPaとなる。照射径2mmと照射径0.6mmの測定結果の差は約3%であり、十分な精度を保っている。必要な照射時間は、2mm30秒、0.6mm270秒で、約9倍の差があり89%の時間短縮が可能となった。
これまでの見解。ばね及びばね鋼のX線残留応力測定法.X線によるばねの残留応力評価法研究委員会.2012年 2012巻 57号 p.59−79